こんにちは。三起均整院の筒井です。
先日、腰痛と左の股関節の痛みでお困りの30代女性が来院されました。
こちらの患者さんは、朝から晩までパソコンを使うお仕事をされている方です。
お話を伺うと、いくつもの体の不調を抱えていらっしゃいました。
今回は、どのように体の状態を確認し、施術を行ったのかをご紹介したいと思います。
1.腰痛だけでなく、左の股関節や指先にも痛みがある
今回の患者さんの主な症状は、次のとおりです。
- 腰痛がある
- 左の股関節を開くと痛い
- 左の指先にも痛みがある
- 耳鳴りがある
- 子宮内膜症がある
- パンを食べるとお腹が張り、膨満感が出る
このように、腰や股関節だけでなく、指先や耳にも気になる症状がありました。
当院では、腰が痛いからといって、腰だけを施術するわけではありません。
もちろん、痛みが出ている場所の状態を確認することは大切です。しかし、体は全身がつながっています。
腰や股関節に負担がかかっている背景には、足や骨盤、背中など、ほかの部位の緊張や動きにくさが関係していることもあります。
そこで、まずはカウンセリングを行い、日常生活の様子や食事の習慣、ほかに気になる症状がないかを詳しく伺いました。
2.東洋医学の視点から体の状態を考える
東洋医学では、腰や耳、関節などの状態を考える際に、「腎」という働きにも注目します。
東洋医学における「腎」は、現代医学でいう腎臓そのものと完全に同じ意味ではなく、成長や老化、生殖などに関わる幅広い概念です。
今回の患者さんは、腰痛や関節の痛み、耳鳴りに加えて、子宮内膜症もあるとのことでした。
こうした症状を一つひとつ確認しながら、東洋医学の考え方も参考にして、全身の状態を把握していきます。
ただし、これらの症状がすべて同じ原因から起こっているとは限りません。
子宮内膜症や耳鳴りについては、それぞれ必要に応じて医療機関での診察や治療を受けていただくことも大切です。
当院では、医療機関での診療を大切にしながら、体の緊張や動きにくさを確認し、整体によるケアを行っています。
3.パンを食べるとお腹が張るという食事の問題
カウンセリングの中で、もう一つ気になったことがありました。
それは、パンを食べると、いつもお腹が張って膨満感が出るということです。
そこで、普段どのような食事をしているのかを伺い、食生活についてもお話ししました。
パンには小麦が使われており、小麦に含まれるタンパク質の一つがグルテンです。
小麦製品を食べたときにお腹の張りなどが出る方もいますが、その原因はグルテンだけとは限りません。小麦に含まれるほかの成分や、食事全体の内容などが関係する場合もあります。
今回の患者さんには、まずパンを控え、代わりにおにぎりを食べる方法を提案しました。
もちろん、すべての方にパンが悪いというわけではありません。
大切なのは、自分が何を食べたときに体調の変化が起こるのかを確認し、自分に合った食生活を見つけていくことです。
当院では、体の歪みだけでなく、食事や日常生活の習慣についてもお話を伺い、無理なく取り組める方法を一緒に考えています。
4.体全体の歪みと筋肉・筋膜の緊張を確認
カウンセリングの後は、実際に体の状態を確認していきました。
当院では、均整法の考え方を参考に、体型や重心、前後左右への動き、体をひねる動作などを確認します。
今回の患者さんは、当院で参考にしている体型分類では、F2体型にあたり、後ろ重心の傾向が見られました。
また、体を確認すると、次の部分に強い緊張が見られました。
- 左の足の甲
- 左の太もも
- 頭部
- 肩甲骨の間
一見すると、腰痛と足の甲や頭の緊張は関係がないように思えるかもしれません。
しかし、立ち方や歩き方、座っているときの姿勢などによって、体のさまざまな部分に負担がかかっていることがあります。
特に、朝から晩までパソコンを使う仕事では、同じ姿勢が長時間続きやすくなります。
座りっぱなしの生活が続くと、股関節や背中などを動かす機会が少なくなり、筋肉がこわばったり、体を動かしにくくなったりすることがあります。
そのため、痛みがある場所だけでなく、全身の動きや筋肉の緊張を確認することが大切だと考えています。
5.左足の甲や太もも、背中などを中心に施術
今回の施術では、緊張が強く見られた左の足の甲や太もも、肩甲骨の間などを中心に、筋肉や筋膜の緊張を和らげることを目指して施術を行いました。
また、頭部にも緊張が見られたため、その状態を確認しながら、顔周辺の緊張を和らげる施術も行いました。
顔周辺の筋肉がこわばっていると、表情が硬く見えることもあります。
今回は顔周辺の緊張にもアプローチし、顔のリフトアップを目指したケアも行いました。
当院では、体の一部分だけに注目するのではなく、全身のバランスを確認しながら施術を進めていきます。
ただし、強い痛みがある部位や、炎症が疑われる部位については、無理に動かしたり、強く押したりしないことが大切です。
患者さんの状態を確認しながら、体に負担をかけないように施術を行います。
6.施術後は体の動きを確認
施術後、改めて体の動きを確認しました。
前後に体を動かす動作、左右に倒す動作、体をひねる回旋動作などを行っていただきました。
すると、施術前と比べて、これらの動作が楽に行えるようになり、体全体の動きにも変化が見られました。
このように、施術の前後で体の動きを確認することは、現在の状態を把握するうえで大切です。
ただし、施術直後に動きやすさが変化したからといって、腰痛や股関節の痛みが完全に改善したとは限りません。
特に今回の患者さんは、長期間にわたって体の不調を抱えていらっしゃいました。
そのため、今後も経過を確認しながら、必要に応じて継続的なケアを行っていきたいと考えています。
通院の頻度についても、症状の程度や生活環境、ご本人の希望などを踏まえて相談していきます。今回は、2週間に1回程度を目安に経過を確認していくことを考えています。
7.腰痛は腰だけに原因があるとは限りません
腰痛というと、腰そのものに原因があると考える方が多いのではないでしょうか。
もちろん、腰の筋肉や関節などが関係している場合もあります。
一方で、股関節の動きにくさや、長時間の同じ姿勢、運動不足などが腰への負担につながっている場合もあります。
体は、それぞれの部分が独立して働いているわけではありません。
例えば、股関節が動きにくくなれば、日常の動作で腰に負担がかかることがあります。また、足の使い方や座り方の癖によって、体の一部に負担が集中することも考えられます。
だからこそ、腰痛がある場合でも、腰だけを見るのではなく、体全体の動きやバランスを確認することが大切です。
当院では、こうした考え方をもとに、体全体の歪みや筋肉の緊張を確認し、一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。
なお、股関節の痛みが続く場合や、足の付け根に強い痛みがある場合には、股関節そのものの病気が隠れている可能性もあります。必要に応じて整形外科などで検査を受けることもおすすめします。
8.不調が強くなる前から体のメンテナンスを
私たちは、痛みが出てから初めて体の状態を気にすることが多いものです。
しかし、日頃から姿勢や体の動きに目を向けておくことも大切です。
例えば、次のような変化はありませんか?
- 前屈や後屈がしにくくなった
- 体を左右にひねりにくくなった
- 肩や股関節が以前より硬くなった
- 長時間座っていると腰がつらくなる
- 以前より疲れが取れにくくなった
こうした変化があれば、生活習慣や体の使い方を見直すきっかけになります。
もちろん、体の歪みを整えれば、すべての病気を予防できるというわけではありません。
それでも、日頃から適度に体を動かし、長時間同じ姿勢を続けないようにしたり、自分の体の変化に早めに気づいたりすることは、健康管理のうえで役立ちます。
当院では、痛みや不調がある方への施術だけでなく、現在の体の状態を確認し、日頃のメンテナンスを目的としたご相談も受け付けています。
まとめ|腰痛や股関節の痛みでお困りの方へ
今回は、腰痛と左の股関節の痛み、指先の痛みなど、複数の不調を抱えた30代女性の来院例をご紹介しました。
カウンセリングでは、日常生活や食事についてお話を伺い、施術では左の足の甲や太もも、頭部、肩甲骨の間など、緊張が強く見られた部分を中心にケアを行いました。
施術後には、前後左右への動きや回旋動作が楽になり、体の動きに変化が見られました。
腰痛や股関節の痛みがあると、痛む場所だけを何とかしたいと思うものです。
しかし、日常生活での体の使い方や、全身の動きが関係している場合もあります。
三起均整院では、体全体の歪みや動きを確認し、一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。
腰痛や股関節の痛みでお困りの方、体の動きにくさが気になる方、日頃から体のメンテナンスをしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
皆さまが毎日を少しでも快適に過ごせるよう、お手伝いできればと思っております。
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